身の丈にあった勉強法

「身の丈にあった勉強法」という本が最高だったので紹介。

こんな人にオススメ!

  • 中高生
  • 小中高生を子にもつ親
  • 資格勉強をがんばりたい社会人
  • 学校の先生になりたい学生

京大芸人を相方に持つ筆者が語る勉強

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引用元:ロザン プロフィール|吉本興業株式会社

筆者は吉本の漫才コンビ、ロザンの菅広文さん。菅さんの相方はクイズ番組でおなじみの京大卒・宇治原史規さん。

勉強の鬼である相方を高校時代から見てきた筆者が、鬼の勉強方法を客観的な視点でジョークを織り交ぜて紹介しています。

この本の良いところは、京大合格者の勉強方法を紹介して、「こんなん宇治原やからできるねん」と読者が思わないように仕上がっているところ!タイトルにもなっている「身の丈」という視点で、読んだ人が「自分にあった」勉強の方法を考えやすいように語ってくれています。

宇治原さんほど勉強を突き詰めてないけど、勉強を最低限真面目にやってきたであろう菅さんにしか書けない、読者に寄り添った勉強指南本です。
(菅さんが通っていた大阪府立大学も、大阪では一目おかれる難関校です。)

おもしろい語り方、心に入りやすい文章

やはりお笑い芸人。文章に笑いがちりばめられ、とても読みやすい文章です。3時間で読み終わりました。

相方の勉強の鬼・宇治原さんを腐すように書いていくスタイルには嫌味がなく、むしろリスペクトを感じさせます。

また、高学歴である自身を宇治原さんと相対化させることで、この本を読むであろう「勉強の方法に悩む読者」に近い視点で書かれた文章は、理解しやすく、スーッと心に入ってきます。

なるほど、と思わせる勉強方法のアドバイス

本で紹介されている勉強法で気に入ったところをピックアップすると、

  • 自分が継続して勉強できる時間を把握する。
  • 何分勉強するかよりも、何分休憩するか?
  • エアー授業

これらがどんなものか気になったら是非この本を読んでみて下さい。

的を射た勉強観、学校観、教育観

勉強法だけでなく、菅さんのなりの勉強観、学校巻、教育観についても語られています。こういったポイントも、菅さんの経験を交えて丁寧に説明されていて、とても分かりやすいです。
いくつかピックアップすると、

  • 親は子供の年齢に関係なく、何かと理由をつけて小言をいってくれる
  • やらされる事柄を、自らやるように、いかに変換するか?
  • 中学生の時の夢は、結構変わるよ
  • 大学受験は『得意科目の勝負』です。
  • 子供が学校から帰ってきたら、「学校で何があったのか?」を聞いてあげて下さい。
  • 《自分がどのような位置にいるのが好きなのか?》で高校や大学を選んだ方がいいかもしれません。
  • 学校の勉強は、スポーツにおける運動前のストレッチ

この辺りの文章は是非とも中高生、その親たちに読んでもらいたいです。

京大ほどでもないけど勉強をがんばった作者だからこそ語れる「身の丈にあった勉強法」

僕も勉強を突き詰めたことはなくて、むしろ高校生の時に勉強をがんばれなかった人間です。宇治原さんか菅さんか、といえば菅さんに近いです。

そんな自分が読んでも「なるほど~」と思えて、すぐに実行できる方法を考えるきっかけになった良い勉強指南本でした。

「これを高校1年の頃に読めていたら」とさえ思えます。

  • 中高生
  • 小中高生を子にもつ親
  • 資格勉強をがんばりたい社会人
  • 学校の先生になりたい学生

は読んで損しない内容でした。さっそく身近な中高生に薦めてきます。

あとがきー僕とロザンー

ちなみに、大阪のバラエティ番組で育ったじゅんは、ロザンが”歌って踊ってた時代”からのファンでした。

ロザンがまだ関西でも知名度が低かった駆け出しの頃、小学生だった僕には「頭が良くて、おもしろくて、歌えて、踊れるカッコイイお兄さん」というキラキラと輝く存在でした。

それから時が経ち、社会人として子どもと関わる仕事をするじゅんに対して、こんなにもおもしろい本を出してくれたロザンは、今でも”キラキラ輝く存在”なんだと改めて思えました。ありがとうございました。